2週間程前になりますが、株式会社メタップスが主催したスマートフォンアプリの海外進出マーケティング&マネタイズセミナーに参加してきました。プレゼンは株式会社dango、ディレクターの櫻井文恵さん(日本ジュニア選手権優勝、陸上競技円盤投げ)のiOS・Android共に大ヒットアプリである「マジモン」(2011年7月にサービス開始、2012年2月には70万ダウンロード)開発秘話から始まり、株式会社メタップス、プラットフォーム事業部ディレクターの原周平さんがGooke Playのマーケティングに関してお話した。
Google Playマーケティング全般:
・AndroidマーケットランキングロジックはDL+DAU+MAU
・DAUとMAUの指数も絡むので順位は一度上昇すると変動しにくい
上記スライドで見る通り、Google Playのロジックが変更されてGoogle Mapのストリートビューアプリが端末にプリインストールされている数値もカウントし始めた。このロジック変更により影響を受けた有名アプリだと人気無料アプリのTop 20に入ってたmixiが急降下。
上記スライドで見る通り、Top 20にプリインされているアプリが多数出現。ランキングはプリインストールのアプリがほとんどなので、上記カテゴリーに対するユーザーの注目度が低下したのと人気無料アプリランキングに入るには、今まで以上にランキングをあげる事が難しくなった。
Google Playに関してのマーケティング攻略法:
1. 「最新」での上位表示を狙う:1週間で6,000~8,000ダウンロードをする事によりファーストビュー圏内に入る可能性が高い*
2. 「人気の新着(無料)」カテゴリー別での上位表示を狙う:直近2週間のダウンロード数とレイティングやDAUなどが影響。少々難易度は高い*
*リリースから1ヶ月を過ぎるとランキングの対象外になる
3. 「おすすめ」への掲載を狙う:デイリーで最低1万件のダウンロードを獲得することが可能。条件としてはGoogleの規約を順守している、UIの最適化、ハードキーの有効活用の3つの要素になる。
上記スライドで見る通り、フリーミアムモデルがAndroidでは主流になっている。しかし、リワード広告の場合無料かつCPI案件の掲載数がキーになり、1ヶ月あたりのコンバージョンは2,000倍にもなる。有料アプリや月額課金等の収益性は比較的に低い。
上記スライドはリワード広告導入実績の初月データの事例。
アプリのデザインに関して:
海外と比べ日本では細かいデザインが要求されている。例えばアプリのアイコンを変更してから、伸び悩んでいたダウンロード数が一気に伸びたともあるのでデザインは色々なテストを実施した方が良い。以前の住宅系のアプリプロモーションでは期間中にアイコンを変更した結果、ダウンロード数が1/5まで低下した事例もある。
次に株式会社 ディーツー コミュニケーションズ 、コンシューマビジネス本部担当部長の河﨑伸明さんがお話して、「関ヶ原演義」や「障子ぽすぽす」など数多くのヒットアプリを持つ、言わずと知れたトップディベロッパー。最後にはInmobi Japan、Business Development ディレクターの天野耕太さんがグローバル広告のマーケットに関してプレゼンした。Inmobiは世界最大の独立系モバイルアドネットワークで世界934億imp/月を13,000+アプリ/サイト経由で165カ国にて配信している。
上記スライドは日本とアメリカのスマートフォンからのインターネットにアクセスするグラフ。面白いのが アメリカは朝のピークと夜のピークがない。
上記スライドは地域に応じて広告出稿の比率を表示しているグラフ。
Inmobi社はグローバルでの広告出稿を扱っているので、他にも面白いデータを多数保有しておりました。スマートフォンは世界中で売られているので、今までに考える必要がなかった文化や携帯の使用パターン等を分析しないと最適化がうまくいかないと感じました。