
2018年9月に初めて訪れ、それ以来150回以上通い詰めたカウンターフレンチレストラン。メニューはなく、オーナーシェフの金澤勇介さんがその日に仕入れた旬の食材の中から好きな素材を選び、調理方法の希望を伝えると、目の前で1人1人に合わせて料理を作り上げてくれます。事前にリクエストすれば、ヨーロッパから直輸入したトリュフやエスカルゴなども取り寄せてくれるので、特別な食材にも対応可能です。8席のみのカウンター席で、毎回驚きと感動を与えてくれます。友人や海外からのゲストとの食事にもぴったりで、何度訪れても新たな発見がある特別な場所です。
驚くべきは、小さな機能的なキッチンで、特別な器具を使わずに、スピーディーに1人で全ての料理を作り上げる技術です。その効率的な動きと卓越した技術によって、目の前で次々と完成していく料理は、訪れる度に新たな感動をもたらしてくれます。とにかく、その料理のアプローチはクリエイティブで、どれも独自の魅力を持っています。

通常は6品、プリフィックスのサラダやアペタイザーなどがあり、残りの数品を食材を選びながらメニューを決めるのが楽しみです。連日訪れて同じ食材を選んでも、好みや前日に食べた料理を覚えていて、新たな驚きを提供してくれる天才シェフです。少し余裕がある時に訪れると、一緒に話しながらお酒も楽しめるホスピタリティが感じられる楽しいお店です。今日は黒鯛が美味しそうで、生でのアレンジを依頼しました。

色合い、絶妙な味加減、クリエイティブなソース、そしてプレゼンテーション。これらが見事に融合した、まさにプロフェッショナルの極みと言える一品が登場しました。新鮮なマグロを使用したこの料理は、その美しい仕上がりと細部へのこだわりが際立ち、食べる前から期待感が高まります。食材の持ち味を最大限に引き出したその味わいは、シンプルでありながら奥深さがあり、思わずため息が漏れるほどの美味しさです。

細部へのこだわりが感じられ、お皿も特注で、1品料理ごとに合わせて発注しているのではないかと思うほど、料理ごとに完璧にマッチしています。今日のベストは、大好きなアヒル料理で、その火の入れ加減が絶妙でした。外側は香ばしく焼かれ、身はジューシーで柔らかく、まさに絶品。仕上がりの美しさと美味しさに、思わずシェフのこだわりと技術に感動しました。

フレンチレストランですが、素材があればなんでも作ってくれるので、イタリアンリゾットをお願いしました。ちょうどトリュフが入荷していたので、ふんだんにトリュフを掛けてくれました…高くなりそう!笑 マッシュルームとの相性が抜群で、風味がとても豊かでした。シェフの遊び心とこだわりを感じる一品でした。
その後、デザートなども手作りで色々と提供してもらいましたが、金澤勇介さんが以前和食も手掛けていたこともあり、和とフレンチが美しく融合されていました。どの料理にも彼の優しさが感じられ、毎回おいしくて驚かされる体験を提供してくれる、まさに天才シェフのディナーでした。