Kindred Ventures主催のAI Wave Tokyoイベントに特別招待いただき、さらにベクトルとしてイベントのお仕事までご依頼いただき、ダブルで感謝です!このイベントでは、PerplexityのCEOであるAravind Srinivas氏と、Kindred VenturesのFounder & Managing PartnerであるSteven Jang氏が登壇し、AI業界の未来について熱く語りました。
ちょうど2日前の6月17日に、ソフトバンクがAI検索サービスのPerplexity(パープレキシティ、通称:パープレ)との戦略的提携を発表しました。この提携により、SoftBank、Y!mobile、LINEMOユーザーは、有料プランである「Perplexity Pro」(月額2,950円~)を1年間無料で利用できる施策がスタート。そのタイミングに合わせて、PerplexityのCEOであるAravind Srinivas氏が来日したようです。
2022年に創業したPerplexityは、AI時代の新たな検索エンジンとして大きな注目を集めています。サービス公開からわずか1年あまりで月間利用者1,000万人を達成し、その急成長ぶりが話題に。創業からわずか2年足らずで評価額は約10億ドル(約1,500億円)に到達し、米ベンチャーキャピタルのY Combinatorをはじめとする投資家から、総額1億6,500万ドル(約260億円)の資金を調達しています。
対話型AI(人工知能)と言えば、OpenAIのChatGPTを想起する人が多いかもしれませんが、それに続く第2の有力AIツールとして専門家が注目しているのがPerplexityです。このAIツールの大きな特徴は、すべての質問に対して出典を明示する点です。さらに、稼いだ広告収入を出典を提供したメディアと共有するレベニューシェアモデルの導入を検討中とのこと。例えば、ニュース記事を参照して生成された回答が広告収入を生み出した場合、その収益をニュース提供元と分け合う仕組みを構築する予定です。これにより、頻繁に参照される記事や媒体ほど収益が増えるため、メディアにとっても公平で持続可能なモデルとなることが期待されています。
PerplexityのCEOであるAravind Srinivas氏は、同社が目指すビジョンとして、Perplexity AIを「情報を探すサーチエンジン」ではなく、「具体的な答えを直接提供するアンサーエンジン」として位置づけていることを語りました。この新しいコンセプトに基づき、質問に対して精度の高い回答を最新の情報をもとに瞬時に提供することを目標としているとのことです。こうした進化の可能性を秘めたPerplexityの未来がとても楽しみです!