去年の12月に在日スイス大使館で開催された50th St. Gallen Symposiumの東京レセプションの登壇をきっかけにお声がけ頂き、在日スイス大使館、在日スイス商工会議所及び IMD ビジネススクール共同主催のイベント、「スイス・日本経済フォーラム2020・Switzerland-Japan Economic Forum 2020」にて先月登壇させて頂きました。
当初は3月に開催される予定でしたが、新型コロナウイルス感染者数増加により10月15日に延期され、はじめてのハイブリッド型(オンラインとオフライン)イベントに参加させて頂きました。ソーシャルディスタンスを取れる距離感で席が並べられ、参加者の人数制限が設けられ、オンラインでイベントがリアルタイム配信されてました。登壇者が変わる度に帝国ホテルのスタッフがマイク消毒、パネリストの一部がオンライン参加などコロナ時代を感じるイベント運営を体験できました。
駐日スイス大使館のアンドレアス・バオム大使及びアンドレ・ツィメルマン在日スイス商工会議所(SCCIJ)会頭からの挨拶でイベントがスタート。大使は日本到着から2週間が経ってなく大使公邸からオンライン参加。
基調講演ではリクルートワークス研究所、主幹研究員の石原直子氏がパネルディスカッションのテーマ定義を行われました。パネル1「若き人材と変革的な相乗効果を達成するためには」に関しては”若きタレントとの協働・共創”、若者の中心的な温度感は「Chill Out・まったり」、今が重要と思う人たちが多い傾向。さらに若者は200ドルの高級寿司店より2ドルのスターバックスカードを求める=1人評価より皆で褒められるのがハッピーになれるとのこと。パネル2「既存の人材でビジネス変革を可能にするには」は”既存タレントのリスキリング”に関しての必要性を語られました。
左から司会のダン・スレーター氏(Delphi Network ディレクター)、髙倉千春氏(ロート製薬株式会社 取締役)、マティアス・ロイエンベルガー氏(ノバルティス・インターナショナル スイスカントリープレシデント)、梅澤亮(イーストベンチャーズ株式会社 プリンシパル)、土屋恵子氏(アデコ株式会社 取締役・ピープルバリュー本部長)でのパネルディスカッション。
最近の若者はChill Outされていると定義されてましたが、15歳から起業している吉田拓巳氏(株式会社セブンセンス・株式会社nommocの代表取締役)を事例に若手起業家のモチベーション高さや社会インパクトに対してのハングリー精神を話しました。さらに日本の場合リスクを取ることに対しての恐れがあるので、イントレプレナー(企業内で新しいビジネスを立ち上げる社内起業家)の必要性に関して定義。
あと、スターバックスか200ドルの寿司事例ですと、寿司(できれば500ドル!笑)を選んでしまう自分がいて、私は若手でないと改めて実感しました・・・パネルの内容は下記YouTube動画にアップされてますので、もし良かったらご覧下さい!
左から司会の石山智恵氏(ジャーナリスト TV・ ラジオキャスター)、迫田雷蔵氏(株式会社日立アカデミー 取締役社長)、アラン・ロベール氏(UBSウェルスマネジメント 副会長)、嘉納未來氏(ネスレ日本株式会社 執行役員コーポレートアフェアーズ統括部長)、岩井睦雄氏(日本たばこ産業株式会社 取締役副会長)
コロナ時代に入りデジタルサービスやビジネスが一気に増え、リスキリングのビッグテーマに関してディスカッションが行われました。
26:30から「若き人材と変革的な相乗効果を達成するためにはのパネル」、1:29:25から「既存の人材でビジネス変革を可能にするには」が観れます。
コロナ時代でモチベーションやリスキリングなど、登壇しながらも色々と考えさせられ大変有意義な時間を過ごせました。イベント後には交流会が開催されましたが、久しぶり(コロナが流行り始めてから初イベント参加)にリアルの場でface to faceで交流したので新鮮な感じでした。コロナ禍でビジネスやプライベートの新たな出会い方も色々と工夫が必要と改めて感じた次第でした。
写真©Sakurako Kuroda